STORY.№10:盗人だらけのスーパー

ある街の片隅に、他県から参入してきてた「スーパーマーケット・オリジナルース」(仮名)。
このスーパーは、安価な商品と便利な立地、新鮮な商品で地元の人々に徐々に愛されていった。
しかし、その裏側には、誰もが知らない秘密が隠されていた。

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バックヤード、従業員たちのロッカーには、まれにカギをかけていない者もいた。
施錠していないロッカーの中に、金品やお菓子などを入れていた日には、帰るころには根こそぎ無くなっているというのが日常茶飯事。
従業員は盗人だらけのスーパーだったのです。

ある日、新人の従業員、佐藤(仮名)はこのスーパーに入った。
彼は明るく、真面目な性格で、仕事に対する意欲も高かった。
しかし、彼が働き始めて数週間後、彼はこのスーパーの異常な雰囲気に気づくようになった。
従業員たちは、ロッカーの中身を隠すようにしていたし、誰もが互いに警戒し合っているようだった。

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ある晩、佐藤は残業を終えた後、ロッカーの前で他の従業員たちの様子を観察していた。
すると、彼は目の前で一人の従業員がロッカーを開け、何かをこっそりと取り出すのを見てしまった。
驚いた佐藤は、その従業員に声をかけようとしたが、彼はすぐにロッカーを閉め、逃げるように去っていった。

その日以降、佐藤はこのスーパーの裏側を探ることに決めた。
彼は、他の従業員にそのような犯罪をしている者がいるのかを知りたかった。
数日間の観察の結果、彼は驚くべき事実を発見した。
ある特定の従業員たちは、他人のロッカーの中身を漁り合い、他の従業員の財布から金を抜き取ることをしていたのだ。

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ある晩、佐藤は決心した。
仲の良い同僚も犯罪グループの一人だとわかり、彼もこの盗みの輪に加わることにした。
彼は、他の従業員たちがどのようにして盗みを行っているのかを観察し、彼自身もロッカーを漁ることにした。
彼は、他の従業員のロッカーから少しずつ金を抜き取ることにしたが、彼の心には罪悪感が残った。

数週間後、佐藤は次第にこの行為に慣れていった。
彼は、他の従業員たちと共に盗みを重ね、次第に彼自身も裏組織のメンバーには、このスーパーの一員として認められるようになった。
しかし、彼の心の中には、いつかこの行為がバレるのではないかという恐怖が常にあった。

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ある日、スーパーに警察がやってきた。
従業員たちは一斉に緊張し、裏組織の誰もが自分のロッカーを心配した。
佐藤もまた、心臓がバクバクと鳴り響くのを感じた。
警察は、スーパー内での盗難事件についての調査を行うために来たのだ。
他の従業員たちは、互いに目を合わせ、誰が犯人なのかを探り合った。

警察は、従業員たちのロッカーを一つ一つ調べ始めた。
佐藤は、心の中で祈った。
「どうか、私のロッカーは見つからないでくれ」と。
彼は、裏組織の他の従業員たちが次々と捕まっていくのを見ながら、恐怖と罪悪感に苛まれた。

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ついに、佐藤のロッカーが調べられる番が来た。
彼は、冷や汗をかきながら待っていた。
警察がロッカーを開けると、そこには彼が盗んだ金品が隠されていた。
警察は彼を見つめ、彼の名前を呼んだ。
佐藤は、逃げることもできず、ただその場に立ち尽くすしかなかった。

結局、佐藤は他の従業員たちと共に逮捕された。
彼は、自分の選択がもたらした結果を思い知らされ、後悔の念に苛まれた。
彼は、安易で外道な道を選んだことで、全てを失ってしまったのだ。

彼が盗みを重ねることで得た一時的な快楽が、最終的には自らを破滅に導いたことを示していた。
彼は、他人のものを奪うことで得られるものは何もなかったことを、ようやく理解したのだった。

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